
case④赤鬼
サ室は上段程熱い。座りながら手を挙げてみると手が熱い。
だからより上にある頭や髪を守る為にサウナハットを被るのだ。
彼女はいつも上段に立っている。手を挙げれば天井に届くだろう。
上段より上で熱を楽しんでいるのだ。
そして気が済むと水風呂で体を冷やし休憩なくまた上段に立ち続けるのだ。
だから身体中まだら模様で真っ赤になっている。
このまだら模様はあまみと言う。
(急激な温度の変化で血管が収縮するが、体温調節を素早くするために動脈と静脈が繋がっている部分が赤くなる。皮膚に気持ち悪いほどまだら模様が出来る。ととのった証という人も…)
赤鬼は身体の前後足の先までまだら模様だ。すごい人だ。
case⑤右手を離すな
北海道の露天風呂にて。
腰湯で雪景色を眺めながらの入浴♨まったりしていると歯磨きしながらの人が横に。
嫌な予感がした...彼女は立ち上がる。湯槽に手を着いて立ち上がった...
歯ブラシ持ってるやんか...そしてその手を離した...浮き上がる歯ブラシ...絶叫した。
case⑥水かけババア
この原稿を書こうと思ったキッカケになった方。
熱いサウナストーンにアロマ水等を掛け水蒸気となる熱気を浴び楽しむロウリュ🔥
施設によって時間や水をかける量が決まっている。
(主にサウナストーブの負担軽減の為。修理は高額または不可能な事もある為)
また、オートロウリュと言って一定の時間になると自動で水が噴射される施設も多くなった。
その時間は時計台のカラクリを待つような気持ちで時間になるのをワクワクしながら待つ。
フィンランドでは大抵鍋奉行ならぬロウリュ奉行?がラドルを離さないこともあった。
でもロウリュが当たり前のフィンランドだからそのストーブはグレイトなのでびくともしない。
日本の温浴施設では熱いのが苦手な人もいるから周りに一言かけて「ロウリュいいですか?」
と言ってから(嫌ですとは誰も言わないと思うけど)ロウリュするのがマナーとされている。
実際、サ室にもお約束として掲示してある。
そんな中手桶1杯を持ちずんずんと入室し、ストーブへ掛ける。いきなり。
そしてまたもう一度同じ事を。そして今度は何故か洗面器にて掛ける。唖然呆然。
なんという傍若無人さ。当然凄く熱くなる。
自分勝手な行動に振り回されて悶々としててしまう。この行為は繰り返された。
時間をずらして穏やかになろうとしたがなんと!また出会ってしまった。
落ち着け私。ポジティブ思考になるんだ。
そうだ、なるべく人に迷惑かけないように我が身を省みることにしよう。
case⑦ジャックナイフ
浴室の通路にかがみ込み、謎の動き(当然裸)をしていたロングヘアの人。
知らなかったがジャックナイフというストレッチだった。
気になる人は是非調べて想像して欲しい。
目の前に髪を振り乱してジャックナイフの動き(結構なスピード)を裸でしている人が居たら...
case⑧姉御
大好きだった今は閉店してしまった平塚グリーンサウナ。
サウナ室には全面にテレビがあった。
そこに寝転びながら足を掛ける方がいた。
体にはとても綺麗な絵が書いてあった。
TVに目が向くから自然とその方にも目がいってしまう。
夜だったがサ室のドアが開き「姉御!コーヒー買ってきました!」と金髪ギャルが声を掛けていた。
その方は「あねご」だった。カッコイイな。あねご。今はどこのサウナに居るのだろう...